2021-09-24 Fri
9月に入ってケープタウンにも春の気配を感じるようになりました。先月には大きな寒気が2度ほど南アフリカに入り込み、山間部では積雪して大きなニュースになりました。
テーブルマウンテンの頂上にも雪が降って遊歩道がうっすら白くなったようです。
その一方、植物たちはすでに気配を感じ、近所の道路脇や空き地には黄色や白色の花のまだら模様があちこちに現れ始めました。
今年もウエストコースト国立公園(West Coast National Park)に行って花畑を見てきました。

晴れた平日を狙って行きましたが、他のケープトニアンも同じことを考えていたようで、入り口の料金所で渋滞ができていました。

(黄色、白色、オレンジ色、ピンク色はすべて花です)
花畑のあるPostbergエリアには、綺麗なじゅうたんが広がっていました。





ブッシュ(藪)のない地面には、一面に色とりどりの花が咲いています。
お昼前後を狙って行ったので、花も大きく開いて色鮮やかでした。
花の種類は主に、黄色はCoast Senecio(Senecio littoreus)とCape Weed(Arctotheca calendula)、ピンク色(マゼンタ)はFelicia属 (たぶんKingfisher Daisy:Felicia bergeriana)、白色はRain Daisy(Dimorphotheca pluvialis)、オレンジ色はNamaqua Marigold(Arctotis hirsuta)です。
また、今年も公園内の動物たちに会うことができました。



毎年見かけるシマウマ(Cape Mountain Zebra)、ダチョウ(Common Ostrich)、ボンテボック(Bontebok)は、今年も花畑の中で見ることができました。
スプリングボック(Springbok)は見当たらないなぁと思っていましたが、家に帰って写真を見ていたら写っていました。

距離があるのと見つかりにくい色をしているので、目視では気づきませんでした。
彼らはあまり場所を移動しないようで、いつも同じような場所で見かけます。
他にも鳥や虫も見つけました。

チュウサギ(中鷺:Yellow-billed Egret)

カタシロオナガモズ(Common Fiscal)

ヨロイトカゲ(真っ黒な色をしていないので、たぶんCape Girdled Lizardだと思います)

サソリ(たぶんCommon Lesser-Thicktail Scopionだと思います)
去年見つけたスティーンボック(Steenbok)は見つかりませんでした。
公園内にはまだほかの種類の動物もいるはずなのですが、花畑のあるエリアでは見かけることがないので、他のエリアにいるのかもしれません。
動物を観察しようとするなら双眼鏡、写真を撮影しようとするなら望遠レンズを持って行ってくださいね。
(動物たちの写真は300mmで撮っていますが、もう少し大きいものが欲しいです)
動物たちは人のいるところには近づいてこないので、スマホで撮影しようとしても黒い点程度にしか写りません。
あと、いつも風が吹いているので、三脚などがあるとぶれないで綺麗な写真が撮影できます。
ウエストコースト国立公園は、サルダーニャ湾という自然の湾にあります。

(引用 ※01)
湾の北側には大きな港があり、南側(湾の奥)にはラグーンが広がっています。


ちなみにこの湾の名前は、テーブルマウンテンに初めて登頂したヨーロッパ人、アントニオ デ サルダーニャ(Antonio de Saldanha)からつけられました。
(テーブルマウンテン(Table Mountain) ② 参照)
この日は午後に30℃以上まで上がった暑い日だったので、公園内のビーチで日光浴や水浴びを楽しんでいる家族連れもいました。

ウエストコースト国立公園で花畑を見ようとするなら、8月終わりから9月初め頃に来てください。
(花畑のあるPostbergエリアは8月と9月しか入ることができません)
今年も花畑を見ることができてよかったです。
ラグーンに野鳥が多いので、野鳥観察にも行ってみようかと思います。
ウエストコースト国立公園への行き方は、「ウェストコースト国立公園に行くとき」を参照してください。
引用元:
※01 Bing Maps
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