2019-09-09 Mon
南アフリカには、春になると平原に野生の花畑が現れる場所があります。南アフリカの西海岸、北ケープ州のナマクワランド(Namaqualand)から西ケープ州のケープタウンまでの地域で見られます。
ケープタウン近郊では、車で2時間ほどで行けるウエストコースト国立公園(West Coast National Park)がよく知られています。

(引用 ※01)
この時期になるとピクニックランチを持ってウエストコースト国立公園まで花見に出かけるCapetonian(Cape Townの住民)も多いです。
花が咲き始めたから早く行ったほうがいいと、8月の半ばくらいから言われていたので、9月の初めにウエストコースト国立公園に行って花畑を見てきました。
しばらく晴れた日と雨の日が交互にあったので、花の満開までは少し早かったみたいです。
花畑は公園内のPostberg Flower Reserveというところでたくさん見られます。このエリアはシーズンの8月と9月のみ入場できます。










公園内にはブッシュ(低木)が多いので、開けた場所が少ないですが、ブッシュの生えていない空いた場所に色とりどりのカラフルなじゅうたんが見れました。
花畑にはガザニア系の花がまとまって咲いているので、白、黄、オレンジ色が多いですね。




公園内には野生の動物たちもいて、あちこちで見ることができました。
一応、公園は柵で囲われているので動物たちは公園の外には逃げ出しませんが、人に飼われていないので、公園内を自由に移動しています。
だから人影を見るとすぐに逃げ、なかなか間近で見れません。

このとき、子供のシマウマが砂浴びしていました。

Bontebokは、かつては狩猟目的で大量に殺され絶滅寸前まで頭数が減ったため、今は保護されてこういった保護区で見ることができます。



これらのキジ科の鳥たちもあちこちで見かけました。逃げ足が速いので、いい写真がなかなか撮れません。(飛ぶことができますが、いつも走って逃げます)


ダチョウは人を恐れないので、道路にもよく出てきます。
喜望峰のあるCape of Good Hope Nature Reserveにも結構いて、喜望峰に行くといつも見ることができます。

この公園は大きな湿地帯(ラグーン)もあるので、水鳥など野鳥の種類も多く、野鳥愛好家にも人気の公園です。


陸ガメは道路を横断しているものも見かけます。道路上で見つけると、皆さん車を止めて横断するまで待っています。
花が咲き揃うには、もう少し暖かい日が続く必要があるみたいですが、日も長くなり、しばらくすると、街周辺の農場や牧場、空き地にも花畑が見られるようになります。
ケープタウンはこれから人にとっても過ごしやすい季節に入っていきます。
ケープタウンの旅行を計画されている方がいらしたら、こちらの春(8月から9月)に来られて花畑を見に行くことも予定に入れてみてはいかがでしょうか。
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◆ウエストコースト国立公園 基本情報(2019年9月現在)
●開園日: 年中無休
●開園時間: 7:00~19:00(9月~3月) 7:00~18:00(4月~8月)
※ Postbergは、8月と9月のみ入場可(9:00~17:00)
●入園料: 186ランド(2019年8,9月) 87ランド(2019年10月末まで)
※ 2019年11月以降はwebサイトにてご確認ください
●webサイト: https://www.sanparks.org/parks/west_coast/
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引用元:
※01 google map


ほかに、南アフリカにも日本の桜のように花が咲く木もあります。
ジャカランダといって、南米原産の紫色の花をつける木ですが、19世紀に持ち込まれて広まりました。
プレトリア市内には7万本が街路や公園などに植えられていて、春(10月から11月)になると、街が紫色に染まるそうです。(プレトリアはハウテン州にある行政府のある首都の一つです)
数は多くありませんが、ケープタウン市内にも街路に植えられているところもあります。
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